2015年11月21日土曜日

視覚探偵・日暮旅人 感想


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皆さん見ました!?
昨日の金曜ロードショー!!

旅人さんをテレビで見れるなんて!!
しかも松坂桃李で!
大好き!

でも、ドラマ化にあたってちょっと言いたいことが何点かあります。
まず設定。
ドラマでは旅人さんは超能力者か何かのように描かれてましたが、
全然そんなことないんだけどな…。
あくまで視覚以外の感覚を補おうと、普通の人が見えないものまで視えるだけで、
あんな目が光ったり、目薬さして本気だす!とかよく分からん…。
それから旅人が住んでる家もなんかね…。
テナントとかが入るようなビルを事務所兼住居にしてるイメージだったので、
なんであんなエスニック?アジアン?テイストなの?
旅人さんは普通にみんなに寝顔晒してるし…。
目を閉じる怖さの克服とかいういい話がすっ飛ばされてるじゃん!

それからキャラクターについて。
全ッ然イメージじゃない。みんな。
格好からもう受け入れられない。
旅人さんはLみたいな歩き方しないし、
テイちゃんはお人形さんみたいな容姿って書いてあるのに、
せめて服装だけでも再現して欲しかった。
雪路もホストみたいなチンピラのはずなのに
なんかレゲエの汚いおっさんになってるし。

なんか終わり方が今後のドラマ化を予感させるので、
その時はキャラクターをきちんと再現してほしいです。
日暮旅人シリーズの面白さの半分はキャラクターなんだから!

特に雪路のキャラ崩壊はまじでやめてほしい。
テレビで放送する上で設定に無理があるのはよくわかるけど、
(未成年でいろいろやってるからね)
あれじゃいいとこのお坊ちゃんっていう設定がどこいった!
増子刑事との絡みも無くす気か!?

キャスティングは素晴らしかったので、格好を、ぜひお願いします!!


あ、それから一個思い出した。
陽子さんのお父さんのハヤシライスの隠し味。
原作ではお父さんじゃないけど、おの隠し味の感情は、
私はてっきり「愛」って言うと思ったのに。
だって、旅人さんはそういうこと普通に言っちゃうイケメンだからね。
日暮旅人シリーズは愛を探す物語だからね。





2015年5月21日木曜日

業火の向日葵 感想

ずっと楽しみにしてた
劇場版 名探偵コナン 業火の向日葵
を昨日やっと見てきたよ!

予告PVを見た時のワクテカがやばくて期待値MAX。
公開までまじっく快斗のアニメを見てみたり…。
コナンのコミック初めて読んでみたり…。


見終わった直後の感想。
次回作の予告に全部持っていかれた。


冗談はさておき。笑
次回作の予告があるまでの感想は、「おもしろかった」。
でも言いたいことはいっぱいあるのよ!

以下ネタバレ含みますのでご注意下さい。



良かったところ
・アクションシーンが素晴らしい。スピード感、臨場感、迫力がすごい。
・ゴッホの名画ひまわりにまつわるミステリーという題材がすてき。
・主題歌は満点。メロディかっこいいし、歌詞もいい。
・怪盗キッドがめちゃくちゃ活躍した。


悪かったところ
・犯人の動機。意味不明。
・ゲスト声優。棒読みも甚だしい。
・コナンが活躍しない。主人公誰だっけ?
・推理がほとんどなかった。探偵ものなのに。
・蘭と怪盗キッド扮する新一の一連のやりとり。
(蘭がキッドに抱きついたこと。キッドが「蘭!」と叫んだこと。)


怪盗キッドはおいしいとこ全部もっていっちゃう
というのは今までの実績が物語っているので、
今回は怪盗キッドの活躍を巨大スクリーンで見ることを目的に行きました。

なのでその点では高評価。

アクションシーンは面白かったし、
キッドの目的は最後まで分からないし、
とにかく格好いいし。

でも、私が好きな怪盗キッドは
神出鬼没でマジックを駆使するミステリアスな泥棒であって、
パラグライダーで飛び周るアクロバットなスポ根泥棒じゃない。

キッドとコナンは追い詰めつつも認め合うような関係であって、
仲良しこよししてるところは見たくない。

「キッドはこんなことしない」みたいな発言は
銭形警部ポジションの中森警部とライバルであるコナン君のセリフだよ。
作中・現実ともに信者のいるキッドだから、誰でも言いそうではあるけど。
その意味でチャーリー刑事は良かった。
あんな頭ごなしに敵視されると、キッドは泥棒だということを再認識できます。

あと、怪盗キッド扮する新一の言動がおかしい。
怪盗キッドは始終、新一の変装してました。
冒頭の、怪盗キッドが逃げたかに見せかけて新一の姿で登場するところは好きなシーン。
みんなをまんまと騙してます。(観客は騙されないと思いますが)
この後、飛行機に乗り込まないといけないので、新一に変装したことは分かります。
でも美術館には素で行ってよかったんじゃ?
青子ちゃんでも誘って!
あ、爆発すること知ってるからそれはないか。

とにかく、怪盗キッドの映画としては面白かったけど、
名探偵コナンの設定はちゃんと踏襲してほしいなーってところです。

次回作は20周年だしまじ期待!




2015年1月29日木曜日

日暮旅人さん感想 ネタバレ編

先日書いた、日暮旅人さんの感想ですが、
もちょっと書きたいことがあるので追加します。

今回はネタバレを多分に含んでますので、ご注意ください。


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旅人と陽子の関係について

高身長、中性的な顔立ち、頭がいい、優しい、こども好き、等々
女性キラーな主人公、旅人さんですが、
陽子さんはやっぱり彼を好きになってしまいます。
その経緯はよーく分かります。

最初は、昔好きだった「たぁ君」を現在の「たぁ君」である旅人に重ね、
幼い日の淡い恋心を今、感じているように錯覚する。
しばらくしてこのことに気づき、距離を取ろうとする。
でも旅人の身体のことを知り、不器用な姿を見て、母性本能がうずく。
旅人は女性キラーだし、放っては置けないし、
もう好きになるしかないでしょう。


でも、旅人さんは?
彼が陽子の素性を知ったのは、彼女の無くし物を探し出した時だと思います。
初対面の時は陽子さんの名前に反応しただけでしたが、
仮面ライダーを見つけて、幼い日のあの子だと確信したのでしょう。
それで、利用しようと近づいたんだと思います。
今となっては、悪い男に引っかからないように迎えに行っちゃうくらいには
陽子に好意を寄せているようですが、
いつからそうなった!?
てことで疑問なんですね。


完全に”オチた”のは電話のシーンでしょう。
だって15年以上心の支えだった”復讐を遂げて死ぬ”
という決意を覆しちゃうくらいですから。
テイや雪路も大切な存在だけど、彼らは旅人を止めることができませんでした。
つまり、彼らとは別格。
ではいつから?

それまでは、陽子に対する感情について特に書かれてないと思うので、
今から死ぬって時に彼女への想いに急に気づいちゃったのかしら?
それとも、どうせ死ぬからと気づかないふりをしていた想いが、
ここに来て無視できないほど大きくなっていた?
恋ぞつもりて淵となりぬるって感じ?

彼は陽子の感情もその目に視えているはずですよね。
復讐に生きる自分に向けられた好意はどう映っていたのでしょう?
最初の頃は陽子をからかっているようなシーンもありました。
(「これからも一緒にいてください」「私も同じ気持ちです」「テイも喜びます」「!?」のくだりです)

思い返してみると、旅人の他人に対する感情(好きとか嫌いとか)が出てきたのは、
6巻目の最後、旅人が陽子をデートに誘うところくらいでは?
作者はわざとやってるのかしら。
もしわざとなら、これからばんばん旅人の感情が描かれるってこと?
それは読みたいような読みたくないような…。
基本的に根暗で腹黒いやつだと認識してるので、感情が見えるのは怖い気がします。



とりとめもないですが、まあなんにせよ、2人が幸せになることを祈っています。




2015年1月28日水曜日

日暮旅人さん感想

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たまたま借りた

「探偵・日暮旅人」シリーズ

6巻の壊れ物まで読みましたが、なかなか面白かったので感想書きます。
まずはあらすじ。

保育士の山川陽子は勤務先で預かっている百代灯衣の父親、日暮旅人が
探しもの専門の探偵をしていることを知る。
旅人は目に見えないモノを”視る”ことで探しものをしていた。


正直、文章はうまくないです。
混乱することもしばしばありますが、それを差し置いても面白いと思うのは

個性的なキャラクター と 主人公の目の設定

が面白いおかげだと思います。


キャラクターはほんとにいいですね。
私的メインキャラクター説明。

日暮旅人
 「ひぐれ」って読んじゃう。天然に見えてすべて計算。がっつり腹黒。
お人好しは演技。女性をたぶらかすなんてお手の物。
でも(物理的)不器用だからみんな騙される。

山川陽子
 旅人のファン。メガネが6割増しは激しく同意。こっちは本当のお人好し。
母性が強すぎてちょっとうざいけどちょっと羨ましい。苦手なキャラ。

百代灯衣
 作中随一の女子力を誇る。結婚情報誌とか見ちゃうおませな5歳児。
パパLOVE。父親に似て計算高いが可愛さでカバー。
彼女のパジャマは私も欲しい。

雪路雅彦
 旅人のファン。超絶お坊ちゃん。様付けはやべえ。
自ら巻き込まれにきたかと思いきや完全にとばっちり。
若い時は悪ぶるよね。お人好しじゃないけどまじいい人。


この4人は誰でも主人公になれるでしょうってくらい設定が盛り込まれてて
ちょっと盛り過ぎじゃない?とか思わなくもないんですが、
みんな旅人のファンなので、結局主人公は旅人だよねって感じです。

それからこの強烈な個性をもつキャラクターがそんなに出張らないのもいいです。
基本的に短編をつなぎあわせたような構成で、1話1話に別の主人公がいます。
そこに旅人が探偵として関わっていく。
なので彼らの情報は会話の端々から読み取っていくか、
彼らが主人公の短編を読むかしか得られないというわけです。
登場人物の日常や過去を追っていく、という面白さがあります。


もう一つの面白い要素、旅人の目についてですが、
これはまあ簡単にいうと作中にもあるように、視界がマンガのように見えているようです。
音は文字に、匂いは色に、味も重さも、意志や愛までも。
この目がなくっちゃあ、この話は始まりません。

この目を使って隠し味を探したり、目の前に横たわる策略に便乗してみたり。
そんなこともできるの!?
という驚きがあるので、なかなか展開がわかりません。
つまり常識的に読んではいけないのです。

しかし、不思議な目の能力を見せつけられる度に、
なぜこのような特殊な目になったのか。
彼はなぜ哀しい目をしているのか。
という疑問を抱かずにはいられません。
この特殊な目が”視ている”景色と、その背景に思いを巡らせる面白さがあります。


ちなみに、特殊な目になった背景は4巻までに明らかにされます。
ここで一旦話は終わり、5巻からは4巻までの補完とその後の話です。
と思ってたら。

毎回、不穏な雰囲気を醸し出していたエピローグが、
5巻以降も続くじゃないですか…!

このエピローグ、ほっこりする話の後で、鳥肌たつようなことが書かれてるから、
そのギャップで余計に心がざわつくんですよね。
本編も、ハートフルな話とサスペンス調のが混ざってて、気を抜くとやられます。
こういうギャップも私の心を惹きつけてるのかもしれません。